事例2.多品種少量を短納期のお客様要望への対応
事業企業の概要と経営課題
項目 | 説明 |
業種 | 製造業(メッキ加工) |
規模 | 資本金2,400万円、従業員 約150名 |
主な製品 | ①精密メッキ加工 ②半導体部品の各種メッキ加工 ③超精密・繊細パターン転技術を金型製造 |
経営課題 | ・多品種少量を短納期への対応 従来のメッキ加工の品質を維持して多品種少量で短納期のお客様のメッキ加工の要望に応える ・老朽化した基幹システムの再構築 20年以上前に自社開発した業務ソフトを稼働させる基本ソフトが、老朽化のためサポート終了と判明した |
経営課題の原因と背景
・お客様の要望は、2日~1週間の短納期で多品種少量のメッキ加工が増えている状況である。現場では納期管理のため、進捗確認や仕掛品の所在確認の作業が日常的に多発している。
・基幹システムである販売生産システムは、20年前に自社開発した業務ソフトを使用しており、多品種少量の生産に合っていない。このため現場へ問合せや仕掛品の確認に手間がかかっている
・受注から納品までを管理する販売管理システムと、工場現場で作業管理に使用する工程カードの情報管理システムは、別のシステムとなっている。このため生産計画の情報が、全社で一元的に管理させていない。
・基幹システムで利用している基本ソフトが老朽化のためにサポート終了となることが判明して、基幹システムの再構築が必要となった
解決策の概要
受注した案件のメッキ加工作業の進行情報を、全社で一元化できるようにする。このために生産管理を含むクラウドサービスを導入した。
解決策への期待及び効果
- お客様kらの納期問合せや変更の要望に直ぐ対応でき、見積りの納期予想を適切に設定できるようになって、お客様の満足度が向上した
- 営業部門や製造部門で行う納期管理において、現場問合せや現場確認の回数が減り、業務の効率が向上した
- 基幹システムの再構築に、カスタマイズ開発を含めると3000万円の費用が想定されたが、クラウドサービスを活用することで月額利用料20万円で構築できる見込みとなった