事例3.現場の運送業務の一元化と効率化
事業企業の概要と経営課題
項目 | 説明 |
業種 | 運送業 |
規模 | 資本金2,200万円、従業員 約75名 |
主な事業 | ①一般貨物自動車運送および貨物運送取扱事業 ②倉庫管理に関する事業 ③低温輸送事業 |
経営課題 | ・効率的な業務処理の確立 顧客毎に異なる運賃表をの対応をExcelを使って行っていたが、処理が複雑で非効率となっていた ・リアルタイムな経営情報の見える化 毎月の売上や賃金状況は月次処理となっており、翌月数日後ではないと確認できなった |
経営課題の原因と背景
・運賃の価格競争に陥り易い自動車の貨物輸送では、効率的な業務処理が求められているが、顧客毎に異なる運賃表や請求書に対応しているため、顧客毎に属人的にExcelで対応する業務となっている。このため効率的な業務処理となっていない
・自動車運送業は、交通安全や環境の面で様々な公的な規則に順って経営することが求められている。これらの規則に沿った個々のドライバーの作業管理が必須となっている
・税理士に依頼して月次決算を行い、当月の売上げや賃金状況を集計して経営情報としている。このため最新の経営状況確認は、月半ばとなったり紙ベースでの確認となっている
・今後事業承継が必要となる状況であり、属人的でない効率的な業務処理を確立する必要がある
解決策の概要
配送案件の受注から配送実績登録、さらに請求・入金から会計処理を一元化に管理する。このため運送業務関係と会計管理を行うクラウドサービスを導入した。
解決策への期待及び効果
- 複数の営業所に分かれている配送業務のうち受注や請求・入金については、本社で一括して管理し処理できるようになる。これによって業務が効率化され負荷も軽減される。
- 全社の売上げや経費の状況が、月半ばでもリアルタイムに見れるようになる。
- 競争力のある配送サービスを提供するには、トラックの積載効率を高める配送計画が必須となる。配送実績のデータが一元化されることで、実際の配送効率の分析ができるようになる。
- 運送業務管理ソフトをオンプレミスで導入すると1000万円以上の費用が想定されたが、クラウドサービスを活用することで月額利用料数万円程度で導入できる見込みとなった